山形県飽海郡遊佐町の歯医者さん
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2018年6月9日、10日と副院長が横浜での研修会に参加してきました。
その第二回の報告になります。
今回第二回の研修は、矯正における診断の流れをより詳しく学び直す事がテーマでした。
矯正における診断では、まず「矯正を行う必要があるか」「矯正を行う事でメリットがあるか、そしてこの根拠はあるか」という所から始まります。
そして実際に矯正を「行う」となった場合に、検査値を基に診断を行なっていきます。
①skeltal まずは骨格的にその方がドリコフェイシャルなのかブラキオフェイシャルなのか(長顔型なのか短顔形なのか)の判断をしていきます。通常矯正の診断においてはセファロ分析が必須ですが、少数歯を移動するLOTの場合ではだいたいの傾向がわかるのであればセファロを必要としないケースもあります。今回の研修では基本からの勉強ですので、このセファロ分析から学び直しています。そしてドリコ、ブラキオの傾向がわかったら、それが上顎骨、下顎骨のどちらに原因があるのか。それぞれの過成長or劣成長といった骨格的な診断を行います。また、ANgle分類で何級傾向なのかの傾向もこの時点で把握しておく必要があります。
②denture 次に診るのがdenture系(歯牙・歯槽系)です。これにはセファロ分析の他、口腔内写真、模型診断も必要になります。ここではAngle分類何級かを歯の位置からしっかりと診断します。また、Arch Length Discrepancy(歯槽堤長−歯牙幅径の総和)を算出し、そもそも歯が並ぶためのスペースがあるのかの診断も行います。ここの不調和が大きい場合、抜歯をしないといけない、といった判断もつくようになります。
③functional もう一つ把握しておかなければならないのは機能面の問題です。これは、現在の歯並びに影響を与えている要素はないか、ということですが、異常習癖(指しゃぶりや頬杖など)や鼻呼吸、極端な噛み癖や顎関節症の有無などを把握しておきます。これを取り除けないと矯正治療が失敗してしまうため、問診なども重要になってきます。
④tooth ここまで診断を行なってきて、最後に歯並びのことを診ます。歯の三次元的位置がどうなっているのかを見ますが、in/out,tip,toqueなど、本来あるべき歯の位置からそれぞれの歯がどのようにずれているのかのチェックをします。
二日間かけて上記の診断項目を学び直したので、矯正診断の流れがわかってきました。もちろんこれらはLOTという成人の部分矯正を主眼においたものであり、成長期の子供の全顎矯正で診る成長発育の面などはスキップした話になっています。
それでもこの基本的な診断の流れを知る事で、患者さんの歯以外の要素を診断できるようになりますし、それによってより根本的な原因解決に向けた提案も行うことができるようになります。
歯並びが悪い、というのはあくまで結果であって、その原因となる不調和がどこかに存在します。遺伝的な骨格の問題なのか、denture系なのか異常習癖なのか、乳歯から永久歯への生え変わりの際に何かトラブルがあったか、などを知ることによって、どこを改善すれば歯並びをよくできるのかを診断することができます。
そして忘れてはならないのは、歯並びを治すことによってその方が幸せになれるかどうかです。矯正のニーズとしては審美面の問題が大きいかと思いますが、LOTのような成人の矯正の場合は、機能面、他の歯への影響、永続性などでも利点があります。見た目がキレイになるだけではなく、そういった他の面での恩恵を受けることによって、その方の人生の充実に少しでも役立つということを歯科医院サイドからもお伝えしていこうと思います。
次回からは実際の治療に入っていくため、またその内容もまとめていきたいと思います。
大滝歯科医院からのお知らせです。
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