山形県飽海郡遊佐町の歯医者さん

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日本歯周病学会に参加しました

2018年6月1日、2日に春季日本歯周病学会が新宿の京王プラザにて行われました。大滝歯科医院から院長と副院長が参加してきましたので、その報告をいたします。

第61回春季日本歯周病学会

大滝歯科医院では歯周病治療に力を入れており、院長、副院長は日本歯周病学会に所属しております。

また、院長は山形県に3人しかいない歯周病専門医資格を有しています。

歯周病学会についての説明をHPから引用いたしますと、

「日本歯周病学会は、歯周病を克服することにより自分の歯を1本でも多く残すことを目的に 1957年に設立された学術団体であり、会員総数は2018年3月31日現在10,721名を数える。会員の構成の特徴としては大学の臨床講座の会員以外に、基礎講座および開業歯科医の会員、加えて歯科衛生士の会員の比率が多いことであり、このことは歯周病という疾患の病因、病態や治療法の多様性を強く反映している。さらに、2004年度からはNPO法人として新たに発足し、より公益性の高い組織をめざしている。

学会活動としては、春季および秋季の2回の学術大会、ならびに1998年よりスタートした臨床研修会の開催をはじめ、本学会会員よる国内外の関連学会における研究成果の発表など、活発に行われている。また、歯周治療の診査、診断ならびに治療の基本となる指針や教科書の作成について各関連委員会を中心として精力的に行い、その成果を上げている。」

とあり、歯科の中では3番目に会員数の多い学会です。

今回は第61回春季の学術大会が5年ぶりの東京開催で行われました。

学術大会のトピック

 

今回の学術大会でも多くの発表があり、全てをここで紹介できるわけではないのですが、いくつか気になったものを書きたいと思います。

①特別講演では、慶應義塾大学生理学教室の岡野先生より最新の再生医療研究に関してのお話がありました。

今までIPS細胞は「再生医療」の分野で使えるものだとしか知らなかったのですが、実際は「病態解析と創薬」「ヒトの発生生物学研究」「がん免疫療法」「ヒト生殖生物学」などにおいても、それまでの研究の仕方を一変させてしまう大発見であり、IPS細胞ができたおかげで飛躍的に研究が進んでいる分野があることを知りました。

稀な病気であっても、その患者さんのIPS細胞を用いて実験モデルを作れれば、試験管内で病気を再現し、各種の検討を行うことができる。口で言うほど簡単なことではないのはわかっていますが、どんどん新しいことがわかってくる、非常にエキサイティングな分野だと感じました。

 

②もう一つの特別講演ではUniversity of Milan のProfessor Giulio Rasperini から、実際の症例を提示しながら非外科治療、外科治療における注意点が示されました。

・歯周治療においてバイオフィルムの除去は重要だが、できるだけ侵襲の少ない形が治癒のためには望ましいこと

・「炎症と力のコントロール」の重要性

・非外科治療を行ったあと十分に観察期間を設ける重要性、決して抜歯や外科処置への移行を急がないこと

・長期予後のために喫煙はとても悪い影響があること

・外科を行うのであればその手技は技術が求められること

基本に忠実な歯周治療が重要であることを再確認しました。また、2011年にcoltellini先生の発表されたMIST、modyfied MISTの切開法はかなり臨床家の中では使われていることもわかりました。
特に再生療法を行う際は「確実な感染源の掻爬」「血餅を保持するためのスペースメイキング」が重要なのは当たり前ですが、さらに求めるなら「可能な限り低侵襲」であるほど治りが良いと言う臨床実感があると言う話がありました。その意味でもMISTなどの切開が使われるのでしょうし、マイクロスコープを用いてノンフラップで行う歯周病治療が、今後さらに注目される可能性も感じました。

 

③最近のトピックとして歯周組織再生材料として認可された「リグロス」に関しての話がもっとあるかと思いましたが、まだ大きなテーマとして議論されるまでは至っていないようでした。リグロス使用後6ヶ月の症例などを見ましたが、確かに再生が起こっているように見えますが、補填材併用のケースばかりでした。これが「リグロス単体」でどうなのか、臨床的な優位性はどうなのかなどは今後のトピックになってくるのかもしれません。

今回また知識のアップデートを行うことができました。学会で学んだことを医院のシステムの中に取り込みながら、歯周病に悩む患者さんを一人でも多く救えるよう、研鑽をしていきたいと思います。