山形県飽海郡遊佐町の歯医者さん

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新潟で開催された秋季歯周病学会に参加してきました

2025年10月17日(金)・18日(土)の2日間、朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンターにて開催された第68回秋季日本歯周病学会学術大会に、院長・副院長・当院の歯科衛生士が参加してまいりました。

今回のテーマは「国民のための歯周治療とその未来」。

 

全国の大学・臨床現場の先生方による講演や研究発表を通じて、歯周病治療の“いま”と“これから”を学ぶ充実した二日間となりました。

歯周病の「安定」を目指す

 

8020(80歳で20本の歯を保つ)達成者が60%を超え、いまや高齢者でも多くの歯が残る時代になりました。

その一方で、歯周病に罹患している高齢者の割合も増加しています。高齢になるほど、通院が難しくなったり、糖尿病などの全身疾患を併発するケースが増え、歯周病リスクはさらに高まります。

今回の講演では、「歯周病が安定している状態を一つのゴールとして設定してもよいのでは」という提案がありました。

つまり、完治を目指すだけでなく、進行を抑え、全身の健康と調和を保ちながら長く歯を維持するという考え方です。

 

特に糖尿病と歯周病の相互関係については、最新の研究報告とともに、血糖コントロールと歯周治療の両立の重要性を学びました。定期的な口腔管理が、全身の健康維持にもつながることを改めて実感しました。

低侵襲な歯周外科治療

 

歯周外科治療については、「なるべく低侵襲で、確実な治癒を目指す」というトレンドが一般化してきています。

再生療法の成功には、過度な切開や剥離を避け、組織へのダメージを最小限に抑えることが有利であることが示されています。

そのためには、術前の正確な病態把握が不可欠であり、CT画像などによる精密な診査の重要性も再確認されました。

同時に、「どんなに新しい術式でも、正しい外科手技の積み重ねがあってこそ成り立つ」という講師の言葉が印象的でした。

 

歯周組織の再生を支えるためには、基本的な外科技術と日々のトレーニングが欠かせない――そうした“原点”に立ち返る学びの場でもありました。

基礎研究と最新の治療ガイドライン

 

学会では、臨床だけでなく、歯周病の基礎研究に関する発表も多く行われました。

普段の臨床現場ではなかなか触れることのない、細胞・分子レベルの研究成果や、研究デザインの工夫、厚労省・各専門機関との連携、研究費の確保に至るまで――研究者の努力と工夫を直接聞く貴重な機会となりました。

こうした基礎研究が、将来的に新しい治療法や薬剤の開発につながっていくことを考えると、現場の我々も常に最新情報をアップデートしていく必要があります。

 

また、糖尿病と歯周病の治療方針、抗菌薬の適正使用、薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)への対応など、最新のポジションペーパーの解説も行われ、ガイドラインに基づいた安全かつ効果的な治療のあり方を再確認しました。

 

今後の臨床においても、これらの最新知見をもとに、より科学的根拠に基づいた治療・説明・予防を実践していきたいと思います。

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